やはり、デザインの力はすごい。今までさすがに消火器を欲しいと思ったことなど一度もないけれど、これを見たら一つくらいあってもいいかなと思ってしまう。
FireInvent社の消火器と火災報知器と防火毛布がセットになっている「Fire Safety Box」。

ありきたりのもの(日用品、コモディティ)を欲しいと思わせるデザインとパッケージングもすごいけれど、この商品はデザインの裏にある考え方が見えてくる。
誰でも家には思い入れがあって、家具にもこだわりがある。惜しみなく出費もする。しかし、いざというときに家や家具をまもるべき消火器具が、すぐそばに無いなんておかしいじゃないかという考え方があるのではないだろうか。
そのために、インテリア性の高いデザインを採用して、火事になったときの保険ともとれるくらいの価格設定にする。(1595スウェーデンクローナ=約2万7千円)
日本や米国の企業も家庭用消火器を売っているが、その手法は「安心感」を訴えるのみである。TV通販で火災の危険性と恐怖感を認識させ、この商品を買えばわずか数千円で安心感が得られます等というものだが、それでは「いかに安く安心感が買えるか」という過当競争に陥ってしまう。
FireInvent社の例は、経営戦略の一部としてのデザインの好例でしょう。


